土木の基礎知識を解説!建設業における位置づけと有用な資格も紹介!
土木に興味を持っていて就職や転職をしたいと考えている人は基礎知識を付けることがまず大切です。基礎知識といっても土木は幅が広いので、何から学んだら良いかがわからない人も多いでしょう。この記事では土木の仕事内容と、仕事で役に立つ資格について基礎知識を紹介します。
押さえておきたい土木の基礎知識
土木とは建設業の仕事の中で、建築ではない部分を指します。土木は住宅やマンション、オフィスビルなどの建築にかかわる仕事ではありません。しかし、建設における重要な役割を果たしているので、基礎知識から確認していきましょう。ここでは建設業における土木の位置付けと、土木工事の特徴を解説します。
建設業における土木とは
土木とは築土構木という中国の古語から生まれた略語です。土と木を使用する建設工事の一部という位置付けと捉えることができます。建設における土木工事は基礎工事、造成工事、外構工事に分けることが可能です。
基礎工事は建設をするときに建物の基礎となる地盤を作り上げる工事です。土地の測量から始まり、杭基礎、独立基礎、ベタ基礎、布基礎といった基礎の構築をおこないます。
造成工事では土地の状態を建物の建築に適している状態にする工事です。土が不足しているところに盛り土をしたり、土が多いところを削ったりする作業をおこないます。また、石を積んだり、埋め立てをしたりすることもあります。
外構工事は建設工事をする際の建物意外の部分の外構物を造成する工事です。建物周辺のコンクリート舗装をしたり、排水管の設置をしたり、庭の造園をしたりするなど、多岐にわたる内容が含まれています。
土木工事の特徴
土木工事は建物の建設のときにおこなわれるものだけではありません。もともと土木は土や木などを使用してインフラを構築するという意味合いがあります。公共工事として実施されることが多いのが特徴で、土木工事の対象は多岐にわたります。
例えば、道路工事や鉄道工事、トンネル工事などの公共交通に関する工事は基本的に土木です。河川に堤防を作ったり、海岸に砂防を構築したりするのも土木に該当します。ダムの建設や防風林の設置なども土木工事です。
水道・電気・ガスについてのインフラも同様です。上下水道の配管工事やメンテナンス、し尿などの廃棄物処理、発電所やガス供給施設などについても建設やメンテナンスが土木工事の範疇に入ります。近年では情報通信網のインフラも土木工事に含まれていて、各種通信ケーブルやアンテナの設置も土木に該当しています。
このように土木工事は社会インフラの構築や維持にもかかわっているのが特徴です。土木の専門家として働くためには、さまざまな分野の基礎知識を学ぶ必要があります。
土木の代表的な仕事内容
土木の基礎知識として押さえておきたいのが仕事内容の分類です。土木の仕事内容はプロジェクトによって作り上げるものが違いますが、従業員として作業する内容についてはある程度の分類が可能です。
まず、土木の仕事は管理と作業に分けられます。現場のプロセス管理や安全管理などをする管理担当者と、実際に土木工事をする作業担当者に分けるのが一般的です。
管理の仕事では土木の計画を策定し、現場では計画通りに施工できているかどうかをチェックします。作業に必要な人材の手配や予算の確保から始めることも多く、土木工事の全体管理を任されるのが一般的です。大規模な土木工事の場合には全体責任者の下に複数の管理者が置かれることもあります。
実務については手作業の業務と機械を使用する業務に分けられます。手作業は採掘や測量などが代表的で、小さな器具を使用しながら一つずつ丁寧に手作業で実施します。機械作業の場合にはブルドーザーやタンクローリー、ショベルカーなどを使用するのが特徴です。手作業は経験やスキルが求められる一方で、機械作業は機械の操作技術や資格を求められます。
土木で役に立つ資格
土木で働くために資格を取る必要はありません。ただ、特定の業務をおこなうために資格が必要になることがあります。また、土木業界で出世するにも資格があると有利です。ここでは土木業界で働くのに役立つ資格を厳選して紹介します。
土木施工管理士
土木施工管理士は国土交通省によって管轄されている国家資格です。土木工事の施工管理についての知識と経験を持っている人が試験を受けて合格すると免許を取得できます。土木施工管理士には一級と二級があります。土木事務所にとっては営業所ごとに配置しなければならない技術者です。監理技術者や主任技術者として働けるようになる資格でもあります。
一般建設業であれば一級または二級の土木施工管理士資格を持っている人が専任技術者になることで営業できます。特定建設業の場合には一級土木施工管理士の有資格者が必要です。土木施工管理士の資格を持っている人は土木工事現場を適切に監理できる人材として重宝されています。
測量士
土木工事の開始時点で必要になる測量を担当するのが測量士です。測量士は土地の面積や施工場所の距離などを正確に測る担当者です。道路の整備やダムの建設などの公共工事では欠かせない存在になっています。測量士は国土交通省が管轄する国家資格で、測量を業務とする場合には有資格者がいなければなりません。土木系の企業では貴重な有資格者として採用されています。
測量士の資格は測量に関連する科目を履修して大学・短期大学・高等専門学校・専門学校を卒業し、所定の実務経験を積んだ人は取得できます。測量士の国家試験を受験して取得することも可能です。受験資格として学歴や年齢、性別などの制限はないので、測量について学んで試験に合格できれば誰でも測量士になれます。
まとめ
土木工事の基礎知識の中でも重要なポイントを説明してきました。土木の業界で働くためには基礎知識があるのは前提で、土木施工管理士や測量士などの専門資格を持っているひとが重宝されています。公共工事を担うことが多いので、責任を持ってプロとして働ける人が土木業界では強く求められています。土木に興味を持っている人は資格の取得も視野に入れて知識を付けて行きましょう。
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