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ー土木工事の道路工事とは?目的と流れをわかりやすく解説ー


土木工事の道路工事とは?

土木工事の中でも「道路工事」は、私たちの生活に最も身近な工事のひとつです。毎日の通勤や買い物で何気なく通っている道路も、計画的な設計と施工、そして継続的な補修によって安全性や走りやすさが保たれています。ここでは、道路工事の目的や種類、工事の流れ、安全対策、依頼時のポイントまで、初心者の方にもわかりやすく整理してご紹介します。

道路工事の主な目的

道路工事には、大きく分けて次のような目的があります。
・人や車が安全に移動できるようにする
・物流や緊急車両の通行をスムーズにする
・地域の暮らしや経済活動を支えるインフラを整える

道路は、一度作れば終わりではありません。交通量の増加や車両の大型化、気候変動による豪雨・凍結など、さまざまな要因で傷みやすくなっています。そのため、道路工事では「新たに道路をつくる工事」と「既存の道路を守る工事」の両方が重要な役割を果たしています。

新設工事と維持補修工事の違い

道路工事は、大きく「新設工事」と「維持補修工事」に分けられます。
新設工事は、新たな道路やバイパス、交差点などをつくる工事で、用地の確保や設計、周辺環境への配慮が欠かせません。一方、維持補修工事は、舗装のひび割れやわだち、沈下した部分の修繕などを行い、既存の道路を長く安全に使えるようにする工事です。
最近では、老朽化した道路を「長寿命化」させるための補修や、歩道の拡幅・段差解消といったバリアフリー化工事も増えており、道路工事はますます多様になっています。

道路工事の代表的な工種

道路工事と聞くと、アスファルトを舗き固めるイメージが強いかもしれませんが、実際にはその前後にも多くの工程があります。地面を掘削して地盤を整える工事や、側溝・排水設備の整備、交通安全施設の設置など、さまざまな工種が組み合わさって道路が形づくられています。

路床・路盤工事

道路の「土台」にあたるのが路床・路盤工事です。
・路床:地盤を掘削・整形し、必要に応じて締め固めて強度を高める工程
・路盤:路床の上に砕石などを敷き均し、荷重を分散させる層をつくる工程

この土台部分が弱いと、舗装面にひび割れや沈下が起きやすくなり、走行性や安全性が低下します。そのため、見た目には分かりにくい工事ですが、道路の寿命を大きく左右する非常に重要な作業です。

舗装工事(アスファルト・コンクリート)

路盤の上に、アスファルトやコンクリートを敷き均して仕上げるのが舗装工事です。
一般的には、次のような特徴があります。
・アスファルト舗装:柔軟性があり走り心地がよい、工期が比較的短い
・コンクリート舗装:耐久性が高く重交通に向いているが、施工に時間とコストがかかる

現場の条件や交通量、予算などに応じて、舗装の種類や厚み、配合が選ばれます。また、最近では騒音や振動を軽減する「低騒音舗装」や、雨水を地中に浸透させる「透水性舗装」など、環境に配慮した舗装も広く採用されています。

道路工事の一般的な流れ

道路工事は、いきなり現場で重機を動かすわけではなく、事前の調査や計画づくりから丁寧に進められます。工事中も、安全の確保や近隣への配慮、工事後の検査まで、いくつもの工程を経て完了します。ここでは、一般的な流れを順番に見ていきましょう。

事前調査・計画・設計

まず行われるのが、現地調査と計画づくりです。
・地盤の状態や既存の埋設物の有無を調査
・交通量や周辺の建物、生活環境を確認
・工事範囲や工期、施工方法を検討

これらの結果をもとに、設計図や工程表、交通規制計画が作成されます。事前の計画が不十分だと、工事中にトラブルが起こりやすくなるため、目に見えないこの準備段階がとても重要です。

施工・交通規制・品質管理

実際の施工段階では、道路を部分的に通行止めにしたり、片側交互通行にしたりしながら工事を進めます。
・重機による掘削や路盤づくり
・舗装の敷き均し・転圧
・側溝やガードレール、標識などの設置

同時に、舗装厚や締め固めの度合い、材料の品質などもこまめにチェックし、設計通りの性能が確保されているかを確認します。品質管理を徹底することで、舗装の早期損傷を防ぎ、長く安心して通行できる道路に仕上げていきます。

完成検査とアフター管理

工事が完了したら、発注者による検査や社内検査を行い、構造や仕上がりに問題がないかを確認します。必要に応じて微調整や補修を行ったうえで引き渡しとなり、その後は定期的な点検や補修で状態を維持していきます。
道路工事は、完成して終わりではなく、「つくる」と「守る」を繰り返すことで、長期的に地域を支えるインフラとなっていきます。

道路工事で重視される安全対策

道路工事は、車両や歩行者が往来する中で行われることが多いため、安全対策は最重要テーマです。作業員の安全はもちろん、通行する人や近隣住民への配慮が欠かせません。安全対策がきちんとしている現場ほど、安心して通行でき、工事への信頼感も高まります。

通行者・近隣住民への配慮

道路工事では、次のような配慮が行われます。
・カラーコーンやバリケード、誘導看板によるわかりやすい案内
・夜間工事時の照明設置や反射材付き標識で視認性を確保
・工事車両の出入り時には警備員を配置し、歩行者を優先して誘導

また、騒音や振動、粉じんを抑えるために、作業時間の制限や散水、養生シートの設置なども行われます。事前に近隣へ工事案内を配布し、工期や作業内容を知らせることで、トラブルを防ぎ、理解を得やすくなります。

作業員の安全と現場管理

現場で作業するスタッフの安全を守ることも重要です。
・ヘルメットや反射ベスト、安全靴などの保護具着用
・重機周りの立入禁止エリアの設定
・毎日のKY(危険予知)活動やミーティングでの情報共有

こうした取り組みにより、事故やヒヤリハットを減らし、安全で効率的な工事を行うことができます。安全意識の高い業者ほど、現場の雰囲気もよく、結果として工事の品質にも良い影響を与えます。

道路工事を依頼するときのポイント

道路工事は専門性が高く、費用も決して安くありません。そのため、工事を依頼する側としては、信頼できる業者に任せたいところです。最後に、発注者や管理者の立場から見た「道路工事を依頼する際のチェックポイント」を整理します。

信頼できる業者を見極めるチェックポイント

道路工事の依頼先を選ぶ際には、次のような点を確認しておくと安心です。
・土木工事業の許可や各種資格を保有しているか
・これまでの道路工事の実績や施工事例があるか
・見積内容が分かりやすく、工事範囲や工期が明確に示されているか
・安全対策や近隣対応について具体的な説明があるか

単に金額が安い業者を選ぶのではなく、「安全」「品質」「説明のわかりやすさ」も含めて判断することが大切です。長く使う道路だからこそ、信頼できるパートナー選びが結果としてコスト削減やトラブル回避につながります。

工事期間中のコミュニケーションも重要

着工後も、業者とのコミュニケーションは欠かせません。
・工事の進捗状況の報告
・天候などによる工程変更の共有
・予期せぬ地中障害物の発見など、追加対応が必要になった際の相談

こうした連絡・相談がスムーズに行われることで、工期の遅れや追加費用のトラブルを防ぎやすくなります。疑問や不安があればそのままにせず、早めに質問しておくことも、道路工事を成功させるポイントと言えるでしょう。

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