土木現場の種類や作業を紹介!現場で働くメリットや注意点も解説
土木現場での作業はキツイというイメージがあるかもしれません。しかし現在では、女性の作業員も増加しているほど働きやすい環境であることをご存じでしょうか。
こちらでは土木現場で働くメリットや注意点と合わせて、土木現場での役割や作業についても紹介します。
土木現場の種類
土木工事にはさまざまな種類の現場があるので、どのような現場があるか一部を紹介します。
・道路工事
道路工事は道路の新設・改装・補修などの工事です。道路に使用されているアスファルトは約10年で劣化するため、補修現場が多く存在します。工事の規模にもよりますが、道路の補修の場合は約1週間〜2週間で工事が終わるため工期は短いです。
・河川・ダム工事
河川・ダム工事は大雨による洪水や土砂災害を防ぐことが目的の工事です。川底を深くする工事や堤防・水門を設置する工事などが主に行われます。また、天候によって作業が大きく左右される工事のため、ある程度経験の持った人が工事に携わることが多いです。
・橋梁工事
橋梁(きょうりょう)工事は橋の建設やメンテナンスに関する工事です。橋は場所や大きさによって材質・工法が変わるため、橋梁工事をするにはそれぞれの橋に合わせた知識を持つ必要があります。また、橋を建設するためには基礎工事や造成工事が必要なため、大掛かりな工事となります。
・トンネル工事
トンネル工事はトンネルの建設やメンテナンスを行う工事です。トンネルの建設は山岳工法・シールド工法・TBM工法の主に3種類の工法があり、岩盤の硬さなどでどの工法で行うか変わります。トンネルの建設は慎重に進められるため時間がかかり、完成まで1年以上かかることも珍しくありません。
土木現場で働くメリット
土木現場で働くことには2つのメリットがあるので紹介します。
学歴問わず働ける
土木現場では、多くの場合学歴に関係なく働けます。現場の数が多いことや、少子化の影響で常に人が足りていないこともあり採用されやすいです。また、入社時に特殊な技能や資格を必要とせず未経験でも現場で働けます。
さらに、日雇い・一定期間の契約社員・正社員などのさまざまな雇用形態で求人があるため、自分の状態に合わせた適切な働き方ができるでしょう。
国家資格の受験ができる
土木現場で実務経験を積むことで、土木施工管理技士などの国家資格の受験が可能です。資格を取得することで給料アップや、大きな企業に転職しやすくなります。土木関係の科目を履修していない場合は必要な実務経験年数が多くなりますが、誰にでも資格の取得チャンスがある点がメリットです。
土木現場で働く際の注意点
次に土木現場で働く際の注意点が2つあるので紹介します。
体力仕事が多い
土木現場での仕事は体力的な仕事が多いため、きついと感じることがあるでしょう。特に夏場は厳しい日差しの中で作業を行うことになるため、熱中症などのリスクもあります。さらに、重いものを運ぶことも多いため怪我をする可能性もあります。
しかし、近年では安全対策に力を入れており、夏場の仕事に適した作業着を着用することや、現場の休憩所に冷房を完備するなど以前よりも働きやすい環境です。また、女性の現場作業員も年々増加しており、女性用トイレの設置などでさらに働きやすくなっています。
比較的に年収が低い
土木現場の作業員は年収が低いと言われています。厚生労働省の統計によると令和4年の建設・土木作業員の平均年収は約417万円です。これに対して、日本の平均年収は約457万円ですので40万円ほどの差があります。
ただし、資格を取得してキャリアアップすることで平均年収を超えることも可能です。たとえば、土木施工管理技士の平均年収は約573万円と日本の平均年収を大きく超えています。そのため、土木仕事で年収を上げたい場合は資格を習得してキャリアアップすることが重要です。
土木現場での役割
土木現場ではさまざまな役割を分担して行います。ここでは土木現場で一般的な役割を3つ紹介します。
・現場監督
土木工事では現場全体を指揮する現場監督がいます。この役割を担う人は土木施工管理技士などの施工管理資格を持った経験豊富な人です。現場のスケジュール管理や品質管理のほか、役所への手続きや施工計画など幅広く活躍します。
・重機オペレーター
重機オペレーターは土木工事で使用する重機を扱う人です。重機は技能講習を受けた人や建設機械施工管理技士などの資格を持った人が行います。土木工事では作業を安全で効率的に進めるため、資格を持った人が重機を使用して工事します。
・測量士
測量機械を使って工事現場の測量を行う作業です。土木では工事前に測量士・測量士補の資格所有者が測量を行い、測量結果に基づき図面が作成されます。測量作業は土木工事で行う最初の作業といえます。
新入が現場で行う作業
土木現場での仕事経験が豊富であれば重要な役割を担うことも多いですが、入社したばかりの新入は現場での簡単な作業から始めます。ここではその具体的な作業を説明します。
掘削・土砂運搬作業
掘削・土砂運搬作業は土木現場で良くみられる作業の一つです。掘削作業は重機などで一気に行うこともありますが、細かい部分はスコップなどを使い人の手で掘削します。また、掘削によって出る土砂は工事の妨げになるので、一輪車で邪魔にならない場所まで運搬する作業も同時に必要です。
人の手による掘削と運搬作業は知識や経験がなくともできるので、多くの場合経験の浅い新人や日雇いの作業員が行います。
土木現場の清掃
土木現場の清掃は、現場を整理することで工事をスムーズにするために行われます。工事中はコンクリート片やプラスチック製品・金属製品などの不要な資材が多く出るので、これらを工事の邪魔にならない場所まで運ぶことが必要です。
また、工事前に雑草などで土地が荒れている場合はこれらを取り除き綺麗にしてから工事を行います。この作業も経験の浅い新人が担うことが多いです。
使用道具の運搬
工事に使う道具や機械を適切な場所まで持っていく作業です。運搬すると同時にその道具の名称や用法を学び、慣れてきたら教わりながら実際に使用します。そうして徐々に使える道具が増えていくので、まずは道具の名前を覚えることから始めると良いでしょう。
土木現場でよく使われる道具
土木現場では聞き慣れない道具や機械が多く使われています。土木現場で働く際はこれらを覚えておくと便利です。
・ネコ
土木現場でよく使われる土砂を運ぶための道具です。車輪が一つなので、最初は扱うのが難しいと感じるかもしれません。
・鋤簾(じょれん)
地面やコンクリートを均すためのくわのような形をした道具です。かき板とも呼ばれます。
・水平器
土木や建築で使われる水平かどうかを調べるための装具です。デジタルのものや気泡で測定するものなどいくつか種類があります。
・プレートコンパクター
砂利やアスファルトを押し固めるときに使う機械です。道路の舗装工事などで使用されます。
・ランマー
プレートコンパクターと同じく砂利やアスファルトを押し固める道具です。プレートコンパクターより固める力が強く、地面に立てるようにして使用します。
まとめ
土木現場は体力的な仕事が多いですが、学歴や技能など問わずに入社しやすいメリットがあります。
また、現場で経験を積んで土木関係の資格を取得すれば、給料が上がりほかでは経験できない仕事も可能です。
道路やトンネルなどの交通インフラの整備や洪水などの災害の予防をする土木工事は、私たちの生活を支える重要な役割を担う存在といえるでしょう。
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